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3D無線クラブ 3D RADIO CLUB

37、FMカーラジオ用周波数コンバーターの作り方

インターナショナル FMラジオ帯は、( 88Mhz-108Mhz)なのですが、日本のFMラジオ帯は(76Mhz-90Mhz)なので米国製など、海外仕様のカーラジオで日本のFMラジオが受信できません。
今回周波数を15MHZシフトさせる簡易型FMカーラジオ用周波数コンバータを作ります
76Mhz-90Mhz
日本のFMラジオが91Mhz-105Mhzで受信できるようになります
FM/AMアンテナと、
海外仕様のカーラジオの間に挿入接続します
AM帯は、そのまま通過させますので、コンバータを挿入したままで、FM/AM受信が可能です。
周波数変換すると、実際の受信周波数と表示周波数は異なります 
表示周波数は、下記のように、+15MHZになります
表示周波数 MHZ 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105
受信周波数 MHZ 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90
FMカーラジオ用周波数コンバーターの作り方
プリント基板にGND(アース)側を直に半田付け、プリント基板を小さく切ったランドを瞬間接着剤でなどで貼り付けて作ります
★局部発振部 ★バンドパスフィルター部 ★DBMダブルバランスミキサー部に分けて作ります
各部を同軸線で接続します
 各フィルターは無しでも、動作しますが、不要なイメージ混信をカットするのに有効です
 また、FM専用アンテナの場合はDのAM通過フィルターは不要です
 
 今回は、ラジオのアンテナ線(同軸)を切断して挿入接続しましたが、 出来ればラジオのアンテナコネクターと同じ、プラグとジャックで中継した方が良いと思います
 
★局部発振部の作り方
手元にある45MHZの水晶発振子を原発の15MHZで使用しました

FET 2SK439で発振15MHZを出力します
Aのローパスフィルターで高調波をしっかり抑えます

ローパスフィルター回路図

ハムバンドコイル

局部発振部の構成図 

出力コイルは、14MHZのハムバンドコイル

バンドパスフィルター
の作り方
76MHZ〜90MHZをDBMに通します
入出力をAM通過フィルターでつなぎ
AMラジオ帯を通過バイパスさせます

AM通過ローパスフィルター回路図
2MHZ以下を通過させます

コイルは、マイクロインダクター

バンドパスフィルターの構成図

コイルは0.8のエナメル線を5φの棒などに、6回密巻きして、空芯で使います、(または、トロイダルコアに巻いてもOK)

バンドパスフィルター回路図

 

DBM 部の作り方

@プリント基板に構成図のように、5mm角ほどの、
  ランドを12個作ります
  (基板を削る、または、基板に小さく切った小間ランドを瞬間接着剤などで貼り付ける)

AトランスTを2個、フェライトコアに巻いて作ります(同じもの)

B基板にトランス(コア)、ダイオード、抵抗を半田付けします


DBM 用トランス コアの巻き方
フェライトビーズ FB-801-43に0.26UEW線で
トリファイラ(3本線)4回(コア内通過数)巻きます。
線が細いので注意して巻きます。
配線間違しやすいので、よく確認して下さい


ダイオードは、特性のそろったものがベターです
試作では、1SS97で作りましたが、1SS198,クワッドダイオードのND487シリーズでも良好に動作確認できました

DBM 用トランス コアの巻き方

DBM 部の構成図

DBM 部の回路図


完成品の写真を撮り忘れました!
試作実験中のダイオードDBM部です

テスト中の局部発振部です


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