50MHz帯対応の無線機用ハイパワー1KW
PEP のコモンモード・チョークを作ります 大型61φコアに、同軸 5D-2Vを巻いて作ります 同軸をゆったり巻くと、高域特性が改善できるようなので、スペーサーをコアの外周に巻きつけた上から、同軸を
巻き込みます
簡単な構造ですが、特に アマチュア無線21〜50MHz帯
HFハイバンドの
コモンモードインピーダンスが 3KΩ以上と、特性が良く 、かなりな効果が期待できます
無線機の出力端子や、防水処置をして、アンテナ給電点や、同軸中間点などに挿入してコモン電流を抑制するものです
コモンモード・チョーク、KIT-DCF-RFH-5D の作り方
@大型の直径61mm内径36mm厚さ20mmのフェライトコアの外周に、今回は、配線用約10φのスリットチューブを巻きつけスペーサーにしました コアの外周にスペースがあると高域特性が改善されるようです
A5D-2V同軸ケーブル
1mをコアの巻き方の通り7回巻(コア内通過数)します、
B巻き込んだ同軸は、ほどけないように結束バンドで両端をとめておきます
C同軸の両端に、MPプラグを、ハンダ付けして完了です
D使用接続状況により MA-JJで中継接続します
完 成 構 成
図
入出力の方向性はありません
金属物から数cm以上離して設置してください 入出力も、直線上になるように離して設置して下さい |
DCF-RFH-5D
周波数:14〜90MHZ インピーダンス:50Ω 入出力端子:M-P型
+ MA-JJ 付属 耐入力: 1KW PEP
サイズ:約 100φ× 40 mm 同軸入出力部を除く
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DCF-RFH-5D
コモンモード・チョーク 特性 50Ω系
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周波数 MHZ |
1.9 |
3.5 |
7 |
14 |
21 |
28 |
50 |
60 |
90 |
減衰量 -dB |
18.1 |
22.2 |
25.6 |
28.8 |
30.4 |
31.5 |
32.2 |
31.4 |
30.2 |
インピーダンス kΩ |
0.8 |
1.3 |
1.9 |
2.8 |
3.3 |
3.7 |
4.1 |
3.7 |
3.3 |
許容通過電力 連続 W |
2930 |
2340 |
1170 |
730 |
580 |
490 |
420 |
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アマチュア無線の間欠運用での通過電力は、CWで2倍、SSBでは3倍で使用可能と思われます、 |
コモン・モード・チョークは、3点以上の多点に入れると多バンド広帯域の特性がより良好です
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完 成 例
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部 品 表 |
フェライトコア
E04RC613620---1個 |
同軸 5D-2V---1m |
M型プラグ
MP-5(Ni)---2個 |
M型中継ジャック MA-JJ
---1個 |
結束バンド---2本 |
スペーサー(スリットチューブ)---約25cm |
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コモンモード・チョークについては、下記に詳細解説があります、おすすめします
参考文献: 改定新版 定本トロイダル・コア活用百科 山村英穂著 CQ出版社 |
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