№84 、 VHF/UHF帯対応(25MHz~500MHz)
     リターンロスブリッジ
の作り方






  |||||| リターンロスブリッジ トランスの作り方 ||||||   
小型なフェライトコア FT-23-61に、 0.26mm程の通信線やラッピング線などの耐熱被膜線を5cmを4本用意し、
巻き方例のようにコアに巻いて作ります
小型なフェライトコアFT-23-61、または相当品に巻線して
 VHF/UHF帯対応(25MHz~500MHz)の50Ωリターンロスブリッジを作ります

構成図の通り、コアの巻き方例のように、巻いて作ったトランスを金属ケースに収めます、
R 50Ωは、100Ωの抵抗を2本並列につないで50Ωの合成抵抗にします 
高い周波数帯では コアの配線の位置などで微妙にバランスが変化し特性に影響します、微調整が必要と思われます
RF IN(入力端子)に、SSG(標準信号発生器)や、トラッキングジェネレーターなどの信号源を接続し、
OUT(出力端子)に、スペクトラムアナライザー、受信機、レベルメーターなどを接続して測定します
DUT端子にアンテナ、フィルターなどの被測定物を接続します

コア巻き方例 
フェライトコア FT-23-61に0.26mmETFE線5cm4本(色別線)を使います
①緑線をコアの1/4に、2回巻ます(コア内通過数)
➁緑線に続けて青線もコアの1/4に、2回巻きします(コア内通過数) 
③緑線と青線を結線ねじりあわせします、緑線+青線でコアの1/2 合計4回巻き,中間2t結線タップ(コア内通過数)になります
④図の通り赤線も、コアの1/4に、2回巻きします(コア内通過数)
⑤白線は赤線とキャンセル巻きで、コアの1/4に2回巻きします(巻き方向に注意します)
⑥白線と赤線を結線します 白線と赤線はキャンセル巻で2回巻+2回巻(コア内通過数)になります

コアの巻き方例

製作例
コア製作例

インピーダンスの変更
R:抵抗値を75Ωに変更すれば、75Ω系の測定が可能です 
png

製作例の特性測定

リターンロス測定例

①信号源 SSGやTGから 0dBm程度を入力します
②DUT 測定端子オープン(何も接続しない)時の減衰量を測定
      DUT オープン時の減衰量=dB±1dB  ⇒リターンロス=0dB)
③DUT 測定端子に被測定物を接続して減衰量を測定します
④ ③と②の減衰量の差がリターンロス(dB)になります
 この測定値からVSWRへ換算します
リターンロスVSWRの換算
リターンロス VSWR リターンロス VSWR
1dB 17.4 14dB 1.50
2dB 8.72 16dB 1.38
3dB 5.85 18dB 1.29
4dB 4.42 20dB 1.22
5dB 3.57 25dB 1.12
6dB 3.01 30dB 1.07
7dB 2.61 35dB 1.04
8dB 2.32 40dB 1.02
9dB 2.10 45dB 1.011
10dB 1.92 50dB 1.006
12dB 1.67 60dB 1.002

追試: 他のフェライトコア採用テストでは、概ね下記周波数が対応と思われます
  FT23-43(または、相当品)------10MHz~400MHz
       FT23-75(または、相当品)------1MHz~150MHz
       FT50-75(または、相当品)------250KHz~50MHz

段落

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